教育理念

学生一人ひとりの潜在的な能力を引き出し、個性を育てる

写真は世界中のあらゆる出来事を記録し、それを瞬時に多くの人々に伝えることができます。それゆえ報道写真やドキュメンタリー写真は、社会の証人として信頼されてきました。広告写真は記録性と美的な要素のバランスによる宣伝効果を担っています。また、美術館では、豊かな感動を与えるアートとしての写真も見ることができます。科学写真は、理解の難しい最先端の科学技術の成果を私たちに教えます。

いっぽうで、近年のテクノロジーの急速な発達によって、写真はいまや誰もが手軽に記録し公開する日記帳になりました。
現代社会における写真の役割は、じつに多種多様なものとして発展しているのです。

このような状況を背景として、現在、写真教育は単なる技術の習得から写真というメディアの持つ根源的な特質を学ぶ方向へと変化してきています。

「写真家は、時代の変化のなかにあって世界を見据え、社会における写真の役割を追求し、批評的視点を持つ」このような理念のもとに先鋭的な写真家を育てるため、本校では技術と思想の関係を体系的に組み上げた写真教育を実践しています。

 

本校の教育の特色

1. 講師は第一線で活躍する写真家や批評家
現役で活躍する個性豊かな講師が授業や講評会などをとおして、学生それぞれのうちに潜在している資質を引き出し、育成します。

2. 幅広いカリキュラムで養う文化的教養
写真の分野だけではなく、現代美術、音楽論、映画論、心理学といった総合的な文化的教養を学ぶことができます。これらが作品制作のための土壌となり、視点や思考の幅をひろげ、作品をより豊かなものにします。

3.講師と学生との豊かなコミュニケーション
クラス担任制度により、各講師は学生一人ひとりの個性を尊重し、落ち着いて学ぶことのできる環境づくりを目指しています。

写真は、一人ひとりの「生きる」ということに強く結びつく時、その魅力はいっそう大きなものとなります。写真を学ぶこと、写真から学ぶこと、それは学校という限られた時間と空間のなかで完結することではありません。学校という場所は、写真の「学び方」を考え、実践し、習得していく場なのです。そこではレンズの向こう側、そしてレンズのこちら側、自己と世界についての徹底的な思考が重要なのです。

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