東京綜合写真専門学校

学校概要

本校について

写真で生きるための知識、技術、哲学・教養を学べる専門学校

東京綜合写真専門学校の特色は、第一線で活躍する写真家、批評家が直接学生の指導にあたっていることにあります。これらの講師による特徴ある授業を通して、学生それぞれが自らのうちに潜在している可能性を自覚することができます。そして、写真関連の授業だけにとどまらない幅広いカリキュラムが学生の感性をより豊かに磨きあげます。また、少人数のクラス担任制度のもとに、講師と学生との豊かなコミュニケーションを基本方針とする、本校は「報道写真コース」「商業写真コース」といった分野別カリキュラムは設定していません。これは学生ひとりひとりを尊重し、その雰囲気のなかで落ち着いて学ぶことのできる環境を目指しているからです。

東京綜合写真専門学校は、60年にわたって個性豊かな写真家や評論家が指導陣となり、「写真」というメディアが持つ無限の可能性について探求してきました。少数先鋭で鍛え上げられた卒業生は、各分野で素晴らしい活躍を見せています。写真の世界を目指す皆さん、私たちとともに新しい表現の地平を作って行こうではありませんか。

それぞれの目的に応じた多様で幅広い「学び」を実現する単位制と科目等履修制度

東京綜合写真専門学校では、「綜合写真教育」という教育方針のもと、独自の単位制を採用しています。多くの写真学校では学年ごとに決まった授業を受講するカリキュラムを採用していますが、本校では、各科目を単位化し必要な単位を習得して卒業する制度「単位制」を導入し、これにより多様な授業選択を可能にしています。
東京綜合写真専門学校では、基本的な写真技術の習得、写真表現に対する指導だけでなく、より専門的なゼミや演習、+αの知識を身につけるための講義、そして英会話、音楽論、心理学、身体表現などさまざまな授業が開講されています。これは写真以外の教養を身につけることが写真表現の向上にもつながるという「綜合写真教育」に基づくものです。
単位制を採用することでひとりひとりの進路、自らの目標に応じた「学び」を柔軟に選択できるようにしています。

単位制を採用している東京綜合写真専門学校には「科目等履修生」という制度があり、昼間部「写真芸術第1学科」「写真芸術第1学科BASIC」の学生が夜間に開講される「写真芸術第2学科」の授業を受講することも、「写真芸術第2学科」の学生が昼間部の授業を受講することも可能で、他学科で受講した授業も卒業に必要な単位として認定されます。この制度によって、より柔軟な履修計画と時間配分を可能にしています。なお、「写真芸術第1学科」の学生は無料で夜間部の授業を受講できますが、「写真芸術第1学科BASIC」と「写真芸術第2学科」の学生が他学科の授業を受講する場合は、所定の受講料が必要となります(一部の実習授業には受講制限を設けている場合があります。また、留学生には一部制限があります)。

教育理念

学生一人ひとりの潜在的な能力を引き出し、個性を育てる

写真は世界中のあらゆる出来事を記録し、それを瞬時に多くの人々に伝えることができます。それゆえ報道写真やドキュメンタリー写真は、社会の証人として信頼されてきました。広告写真は記録性と美的な要素のバランスによる宣伝効果を担っています。また、美術館では、豊かな感動を与えるアートとしての写真も見ることができます。科学写真は、理解の難しい最先端の科学技術の成果を私たちに教えます。

いっぽうで、近年のテクノロジーの急速な発達によって、写真はいまや誰もが手軽に記録し公開する日記帳になりました。
現代社会における写真の役割は、じつに多種多様なものとして発展しているのです。

このような状況を背景として、現在、写真教育は単なる技術の習得から写真というメディアの持つ根源的な特質を学ぶ方向へと変化してきています。

「写真家は、時代の変化のなかにあって世界を見据え、社会における写真の役割を追求し、批評的視点を持つ」このような理念のもとに先鋭的な写真家を育てるため、本校では技術と思想の関係を体系的に組み上げた写真教育を実践しています。

本校の教育の特色

1. 講師は第一線で活躍する写真家や批評家
現役で活躍する個性豊かな講師が授業や講評会などをとおして、学生それぞれのうちに潜在している資質を引き出し、育成します。

2. 幅広いカリキュラムで養う文化的教養
写真の分野だけではなく、現代美術、音楽論、映画論、心理学といった総合的な文化的教養を学ぶことができます。これらが作品制作のための土壌となり、視点や思考の幅をひろげ、作品をより豊かなものにします。

3.講師と学生との豊かなコミュニケーション
クラス担任制度により、各講師は学生一人ひとりの個性を尊重し、落ち着いて学ぶことのできる環境づくりを目指しています。

写真は、一人ひとりの「生きる」ということに強く結びつく時、その魅力はいっそう大きなものとなります。写真を学ぶこと、写真から学ぶこと、それは学校という限られた時間と空間のなかで完結することではありません。学校という場所は、写真の「学び方」を考え、実践し、習得していく場なのです。そこではレンズの向こう側、そしてレンズのこちら側、自己と世界についての徹底的な思考が重要なのです。

施設・設備

デジタル機器だけでなく銀塩写真・古典技法に対応したアナログ設備を完備。学生の作品制作をサポートしています。授業時間内での使用だけでなく、個人の作品制作にも使用することができます。

写真:暗室

暗室

モノクロプリント用の暗室は、主に授業で使用する「大暗室」と大型カメラ用のフィルムまで引き伸ばしができる「4×5暗室」の二つがあります。「4×5暗室」は学生の自主制作にも開放しています。
写真:カラー暗室

カラー暗室

20×24インチの大型プリントが現像できる自動現像機とカラープリント用の引き伸ばし機を備えた暗室。授業時間以外は自由に作品制作を行えます。
写真:撮影スタジオ(地下)

撮影スタジオ(地下)

人物撮影、物撮りに必要な広さと高さがあるスペースに、ライティングなどの撮影機材が整っています。
写真:撮影スタジオ(4F)

撮影スタジオ(4F)

2019年、新しい撮影スタジオを新設。
ストロボなどの機材も一新、Wi-Fi環境も整い、静止画にも動画にも対応した2つめのスタジオです。
写真:図書室

図書室

蔵書は本学の財産です。国内外で出版された写真集、写真雑誌のバックナンバー、写真評論集などを、学生が自由に閲覧できるように公開しています。本学の出版局で刊行されていた『写真批評』も全巻そろっています。
写真:実習用機材

実習用機材

人物撮影、物撮りに必要なライティングなどの機材が整っています。
写真:パソコン関連設備

パソコン関連設備

実習室にはPhotoshopやillustratorがインストールされたMacとスキャナー、インクジェットプリンタが設置されています。授業の他、作品制作のために利用することができます。
写真:大型プリンター

大型プリンター

最大B0サイズまでプリント可能な大型プリンターを設置しています。

カラーレーザープリンター

両面印刷が可能でA3ノビおよび長尺が出力できるレーザープリンターは、白色プリントにも対応し、ZINE制作等の授業で使われます。
写真:ギャラリーフォレスト

ギャラリーフォレスト

本格的な展示照明施設を整えたギャラリー。
年数回の本校関係者の企画展の他、展示実習や合評など授業にも積極的に活用されています。
写真:学内ギャラリー(Space56)/オープンスペース

学内ギャラリー(Space56)/オープンスペース

個展、グループ展、クラス展など、さまざまな学生の展示が行なわれ、展示のプロセスを学ぶスペースとして活用されます。

沿革

  • 1958東京フォトスクール創立(東京都中野区小滝町45番地)
    日本写真批評家協会主催「夏期総合写真大学」開催
  • 1959有限会社「東京綜合写真専門学校」設立
  • 1960新校舎完成(新宿区下落合)
  • 1962研究科開設
  • 1963日吉新校舎へ移転
  • 1966学校法人「写真学園」設立認可
  • 1968写真芸術第一学科3年制に移行
  • 1973出版局開設『写真批評』創刊
  • 1976「専門課程」の設置認可
  • 1978綜合写専・創立20周年記念写真展
  • 1992創立者重森弘淹死去
  • 1993重森弘淹顕彰会設立
  • 2007昼間部2年制写真芸術第一学科BASIC開設
  • 2008創立50周年
  • 2012伊奈英次校長就任
  • 20131階ホール・エントランスを改装、ギャラリーSPACE56開設
  • 2015出版局再開設
  • 20194階を改装、新スタジオ、ギャラリーフォレスト開設
  • 2020単位制、科目等履修生度導入
  • 2023『写真批評』復刊第1号刊行

交通アクセス

周辺の環境

東京綜合写真専門学校は、最寄りの日吉駅から徒歩7分程度のところにあります。
日吉は、慶応大学、日本大学高校などが立地する「学生の街」でもあり、学生生活をおくる上で便利なお店が沢山あります。本校の近くにはショッピングセンターもあり、食料品から生活用品までそろっています。
日吉駅は、東急東横線、東急目黒線、東急新横浜線、横浜市営地下鉄グリーンラインの4路線が乗り入れ、渋谷駅へ約17分(東横線通勤特急利用)、横浜駅へ約11分(東横線通勤特急利用)、新横浜駅へ6分(東急新横浜線利用)です。
また東急東横線は地下鉄副都心線・みなとみらい線と、東急目黒線は地下鉄南北線・三田線と、東急新横浜線は相鉄線と直通運転されていて、新宿、池袋、恵比寿、六本木、銀座といった都心や横浜市中心部、海老名へも乗り換えなしでアクセスできます。

交通機関

東急東横線日吉駅から
東急東横線日吉駅/市営地下鉄グリーンライン日吉駅/東急目黒線日吉駅下車徒歩7分
日吉駅:渋谷駅より急行で20分/横浜駅より急行で15分/目黒駅より急行で17分

東京綜合写真専門学校

〒223-0051 神奈川県横浜市港北区箕輪町2-2-32
TEL:045-563-3077
FAX:045-563-2050

〒223-0051 神奈川県横浜市港北区箕輪町2-2-32
TEL:045-563-3077 | FAX:045-563-2050